【第3話】余白を埋めて

手帳には図書館に行く日、返却日しか書くことがなかった。

ニートだったから当然だ。

 

真っ白だった。

空白を埋めていくために、色々な言葉を書き込んだ。

もちろん本から引用したものだ。

手帳を見直すことで、生活を見直せた。

 

すごく時間がある。

当たり前のことを当たり前に感じた。

いつもだと、あれやこれやと思い直し不安を繰り返していた。

不安を繰り返して時間を無駄にしていた。

 

プログラミングの本をみた。

javaから始めた。ハローワールドを表示させるのに6時間もかかった。

今から思えば、適正なんてなかった。

適正があると思いたかった。特別な人になりたかった。

 

6時間もかかっていたし、通信教育でも受ければ効率的に

学べるだろうと安直に考えた。

自学自習では限界があるし、カリキュラムを組める自信がなかった。

 

そこで通信教育を申し込んだ。1年間コース。

費用は親に出してもらった。

情けないが必ず就職するという約束で出してもらった。 

 

通信教育の中身は、

スクーリング付きのもので

対人恐怖症気味になっている僕に丁度良かった。

 

中身はギッシリと重く、頭が働かない僕にはきつかった。

帳尻を合わせるということはこういうことなんだろう。

何もしてこなかった分、何かを倍速で学ばないといけない。

 

続く